2010年01月14日

開設によせて

 私たち株式会社ヒューマンサイエンスでは、メディカル系翻訳リライト・要約作成、DTPEラーニング制作などを通じて、製薬・医療機器・検査機器・分析機器等メーカー様の製品情報などに資する様々なお手伝いをさせていただいております。
 私たちのこれらの業務の分類、というものを考えてみますと、「医療」分野そのものには入らないものの、「医療に何らかの接点がある仕事」には入りそうです。
 「医療に何らかの接点がある仕事」と言うと、漠然としていてその境界線を特定することは難しそうですが、世の中には実際にかなりの業種が存在しているのではないかと思われます。ヒューマンサイエンスのメディカル系翻訳は、「医療情報」を取り扱うことで「医療に何らかの接点がある仕事」になりますが、「医療情報」分野では当然出版や印刷があり、データベースの作成や提供、あるいは広告、マーケティング・・・と少し挙げてみただけでもいろいろあり、この分野にもかなりの範囲の仕事があることが容易に想像できます。

 こうして考えていきますと、では、最終的に「医療」に直接・間接の関わりのある方は、世の中にどのくらいいらっしゃるのだろうか?と想像がさらにふくらみます。様々な形で「医療」に関わりのある仕事をされている方は、一体日本ではどのくらいいらっしゃるのでしょう?

 「医療施設に従事されている方の統計的な数字」ということでしたら、昨年の2009年11月26日付で、厚労省の大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課保健統計室(なかなか長い名称ですね)から出されている2008年度の「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」の統計数値が実態に一番近いと言えそうです。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/08/index.html
 これらの「医療」に直接従事している方々の中には、医師や歯科医師の方はもちろん、薬剤師、看護師、臨床検査技師、保健師、助産師から理学・作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、介護福祉士、精神保健福祉士・・・等々と続き、とてもすべてを挙げられないのですが、数多くの専門分野の方々に加えて、医療施設で事務系や技術系の仕事を担当されている多くの方もいて、それらすべての方がそれぞれの「医療現場」を支えていらっしゃることは言うまでもありません。
 ちなみにこの統計数値は、雇用形態を常勤に換算した形で算出されているのですが、医療施設別にそれらの従事者総数は病院約177万人、一般診療所約70万人、歯科診療所約30万人となっていて、合計すると約277万人の方が医療施設の各業務に従事されていらっしゃいます。このうち最も人数の多い職種は看護師の方で約72万人となっていますが、准看護師約26万人、看護業務補助者約22万人と合わせると約120万人と全体のほぼ半分を占めています。逆に人数の少ない職種では、義肢装具士の方が141人、また介輔(かいほ)の方が1人となっています。
*介輔という言葉もこの統計資料にあたるまで私自身実は知らなかったのですが、ウィキペディアにも項目がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8B%E8%BC%94
 統計は具体的な数値として表されることに意味がありますが、そんな数の大小を示す数字として表されること以上に、「必要とされていることの切実な重み」を141人とか、1人という数字から私は感じます。

 「医療に何らかの接点がある仕事」に携わっている方々の総数には、上記のように医療施設に勤務しながら日本の「医療現場」に直接関わっている方もいて、製薬・医療機器・医療用具・検査機器・分析機器・医療施設向けの機器などの「医療に関する製品」のメーカーに勤務されている方もいます。そしてヒューマンサイエンスのように、「医療情報」を取り扱ったりしてそれらの法人と取引のある事業法人の方も少なくないはずです。「医療」に様々な形で関わっているすべての方が一体どのくらいの人数なのかは、なんだかとてつもない数字になりそうで、少々途方にくれてしまう様な気持ちになります。その一方で、それだけ多くの方が日本の「医療」に何らかの形で関わることで日本の「医療」を支えていることも紛れもない事実で、そう考えるととても心強くもあります。

 ヒューマンサイエンスと「医療」を結ぶ線は、直接つながっていないかもしれないのですが、「医療」を支えてくださっている多くの線に対して、多少でも厚みを持たせられるような存在になれたらと、「医療情報」に関わりながら思うところがあります。
 私たちは「医療に何らかの接点がある仕事」をさせていただいているという立場に過ぎないのですが、「医療」に関する事柄について、様々な形で「医療」に携わっている多くの方々と情報共有したり、情報交換をさせていただいたりできないかという思いから、この度ブログを立ち上げることとなりました。
 「医療」を中心に、現在大きな広がりを見せている「ライフサイエンス」全般についても硬軟とりまぜて、毎回何かテーマを選んで取り上げていくことができたらと考えており、「ライフサイエンスレター」という少々大げさな名称にさせていただきました。

 第1回目のテーマとしては、新聞等で取り上げられることも多くなってきている「混合診療」について、なるべくいろいろな角度からまじめに取り上げてみたいと思っています。週1回のペースで全12回ほどを想定しているのですが、まとまりのあるものになるとよいのですけれど・・・。これから宜しくお付き合いのほど、お願い申し上げます。

ヒューマンサイエンスメディカルサイト http://www.hs-medical.jp

posted by ヒューマンサイエンス at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 序文