2017年07月25日

医療翻訳で必須 MedDRAの活用

ライフサイエンス文書のローカライズにおいて切り離せない存在のMedDRA。

MedDRAは今から20年ほど前にICH(医薬品規制調和国際会議)で開発された、国際的な医薬用語集です。
現在ではマスター版の英語に加え、中国語、チェコ語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語そして日本語の11言語に展開されています。

医薬品の承認取得前から販売後まで、あらゆる文書に必要なMedDRAを、確実にローカライズの一部に組み込んで翻訳を進めていく必要があります。

けれど、意外と検索に手間取ったり、確認はしたのにタイポしてしまったりなどという経験はないでしょうか?

そのような場合は、翻訳支援ツールであるTradosを活用することで、用字用語のミスを防ぐことができます。

【プロセス】
1. 準備 -最新のMedDRAを翻訳支援ツールTradosに読み込んで、翻訳メモリ(データベース)作成
2. 翻訳 - MeDRAが登録された翻訳メモリを参照しながらTrados上で翻訳
3. レビュー - Tradosを使い、MedDRAの用語と差異がないかダブルチェックを行う

Trados上での翻訳作業画面
blog_必須アイテムMedDRAの活用.png

上記のようにMedDRAにない訳をすると自動でハイライトされます。
都度検索をする手間が省け、かつ自動的に用語検出がされるので、TradosにMedDRAを組み込むことでチェック時間短縮、抜け漏れ防止につながります。
posted by ヒューマンサイエンス at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳テクノロジー

2017年07月10日

報告〜ライフサイエンスイノベーションセミナーに行ってきました〜

2017年6月29日(木)、中央大学駿河台記念館で行われたJASIS主催「ライフサイエンスイノベーションセミナー〜先進医療に貢献する科学と工学の最前線〜」を聴講してきました。

研究と臨床の結びつきを意識した講演を3つ聞き、日々携わっている翻訳が科学技術の大きな進歩の流れの中で、貢献していると再認識する機会になりました。

演目は下記のとおりです:
・近赤外線免疫療法(NIR-PIT)の最新情報治療効果改善のための計測技術
米国国立がん研究所、米国国立衛生研究所 小林 久隆 主任研究員

・先進医療に貢献する複合型光ファイバースコープの応用と成果
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 岡 潔 上席研究員

・蛍光ライブイメージングに基づく化学の新たな医療応用
東京大学大学院薬学系研究科、医学系研究科 浦野 泰照 教授

常に新鮮で柔軟なアイディアで研究を進め、研究成果を他領域へも積極的に拡大される3名の先生方のお話を聞き、ライフサイエンスの可能性にわくわくさせられたセミナーでした。

世界が注目している新しいがん療法、近赤外線免疫療法について、第一人者である小林先生の貴重なお話しをうかがうことができました。
マウスの大腸がん手術の際に近赤外線を患部に照射した動画が流れた際は、がん細胞のみが鮮明に光り、素人目にもがんに侵されている箇所はどこなのかはっきりとわかり、非常に興味深かったです。

翻訳は、A言語からB言語への置き換え作業ですがその言語のどの言葉を選びどのように並べて文をつくるかは文法知識だけでなくその内容について背景知識も必要です。

日々新しい情報で溢れるライフサイエンス分野でより精度と鮮度の高い翻訳をプロデュースできるよう知識習得を目指し、ヒューマンサイエンスではセミナー、展示会など積極的に参加しております。

blog_セミナー報告.jpg
posted by ヒューマンサイエンス at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 報告

2017年06月26日

分析機器業界の傾向

弊社ではいくつかの分析機器メーカー様と以前からお付き合いさせていただいております。
ここ最近、お客様から翻訳依頼をいただく機会が増え続けている現状です。

そこで今回は分析機器産業の背景に迫ってみようと思います。

分析機器の製造シェアは、今も昔も変わらずアメリカが群を抜いて1位です。
10年前まではアメリカに次いでEUと日本、この三者で市場のほぼ全てを独占していました。製造した分析機器を輸出するのも、自国にない製品を輸入するのも大体がこの三者間でまかなわれる状態です。

当時の日本の分析機器産業の特徴として、国内メーカーが製造したものの多くは国内向けに出荷されるということがありました。
これは国内の研究開発機関の要望に合わせて日本のメーカーが機器を製造し、必要としていた国内機関に卸す流れがあったからです。
日本の研究機関からすると、国内メーカーの方がコミュニケーションも取りやすく、アフターケアも充実してそうといった安心感もあったのだろうと考えられます。
そのため、カタログなどの更新やローカライズの必要はあまり発生しませんでした。

ところが5年ほど前から、分析機器の市場は上述した三者から新興国を含む大きな輪へと急激に変化しています。
昨年秋、日本を代表する機器メーカーの島津製作所がインドの大手メーカーと手を組み新興国での販路を拡大したことは業界でも大きな話題となりました。
日本に限らず世界中の分析機器メーカーが新たなニーズに応えるため、早急に市場を拡大しています。

こういった背景があり、分析機器のローカリゼーションは今後より一層活発化することが考えられます。

分析機器というと、研究開発に携われている方、または医療現場で実際に操作をされている方でないとなかなか馴染みがないものですが、弊社では展示会で実機を確認したり、講習会参加で勉強したりと随時社員教育を行っています。
また実作業経験者に翻訳を依頼することも可能です。

現在ご依頼いただいているお客様からは販促用のカタログ、技術者向けマニュアル、Webページの翻訳や製品スペックシートなど多岐にわたる文書をご発注いただいております。

ローカライズでお困りの方は分析機器翻訳の実績を積んだ弊社まで、是非一度お問い合わせください!
posted by ヒューマンサイエンス at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界動向